人間に例えて経営というのを見てみる

なんとなくだけど、人間と経営と言われていることって近そうな気がする。
※「経営」というのはやったことないので、イメージですが。

人間=精神+肉体

というもので構成されていると、してみる。

経営=思想(経営理念や方針や指針とか)+仕組み(ビジネスモデルや組織や人材やシステムなど)

という形で表してみる。

なんだか近くないですか。

人間≒経営

近いというかほぼ同じという感じがする。
もしかしたら当たり前の考え方なのかもしれませんが。。。

違いがあるとしたら、「寿命」の考え方だけかも。
人間は必ず「死ぬ」が、会社はもっともっと長く「生き続けること」ができる。
ここはまた別の機会に考えてみたいです。

話を戻します。
人間にたとえて経営というものを考えてみると、いろんなことが考えられそう。

人間の精神や肉体を健全に保つためにはどうすればよいかを考えていき、
それを経営に当てはめてみる。

例えば、以前書いた「シンプルであること」の中に出てくる、
村上春樹さんの言葉を参考にしてみると、

僕は必要以上の意味を文章に含ませない。
なぜかといったら、文章にはリズムやフットワークが必要だからだ。

余計な重みはいらない。贅肉をとらないといけない。

とある。
この贅肉が、会社の経営に当てはめてみると何に該当するか?

たぶん、「人とルール」なのかなぁ。

フットワークのある経営をしようとしたなら、「人とルール」は少なくする。
でも、贅肉(=脂肪分)は人の身体にとって必要なものであるので、
「人とルール」は必要最低限に抑えるように入れることが必要、ということになる。

次は、人間のパワーについても考えてみると、パワーのある人間というには、
筋肉が非常に発達している。

筋肉を発達させるには、どうすればよいか。
調べてみると筋肉には「超回復」という現象があるようだ。

超回復
運動のストレスで、筋肉は一部が破壊され、修復が始まる。
48時間〜一週間後には修復が終わり、そこから破壊される前のレベルより
筋肉が一時的に増える。これを超回復という。
超回復がはじまるまでの時間は個人差がある。
また、学習機能があるので、回復を待たずに短い期間でトレーニングを続けると、
超回復に至る期間も短縮されていく。
(略)
筋肉を増量したい場合は、この超回復の期間をうまくつかみながら、
レーニングの間隔を空けるとよい。
また運動直後や就寝前、就寝後にプロテインアミノ酸などのサプリメントを摂取すると、
筋肉の修復・増加を助けることができる。
レーニングの間(休息期間)が短い場合は筋肉の破壊が続くので筋量は増えない。
同じ部位については、連続する日にトレーニングを行わないのが原則。

とある。
なるほど、これは興味深い。

これを経営というもので考えてみるとどうなるか。

筋肉は、仕組みの中でいうと何に該当するか。
コンピューター関連は何かストレスをかけると「超回復」という現象が起こる、というものではない。
そうすると、「人」が関係している「個人」や「組織」が該当しそう。

次に「運動のストレス」ということについて、これは何を意味するのだろうか。

個人や組織が、何かの成果を出すために努力を続ける、ということになるのかな。
そして、その成果を出すための「プレッシャー」みたいなのもたぶん必要なのだろう。
プレッシャーはノルマみたいな外から与えるものではなく、
自発的に「やらなきゃ」と思えるような形で与えることが必要なのかな。

次のポイントは、「超回復がはじまるまでの時間は個人差がある」という点。
これは、たぶん勤務時間に該当しそう。

フレックスのような本人の裁量に任せられるものが本来は適しているのだろう。

次は「学習機能があるので、回復を待たずに短い期間でトレーニングを続けると、
超回復に至る期間も短縮されていく」と言う点。
つまり筋力が増強するまでの時間が、どんどん短くなる。
なるほど。この前書いたような継続する、ということは大事なんだろう。
ただ、その短い期間をどう考えるかは要注意だ。

次は「トレーニングの間隔を空けるとよい」という点。
これはとても分かりやすい。「休暇」のことだ。
土日の休みだけでなく、毎日適度にちゃんと休むことが結果として筋力を高めることができる。
つまり、徹夜してとか、休日出勤してとか、連続させすぎてもその人や組織のパワーは結果としてあげることはできない。
どんなに忙しくても、休むときには休むようにする、というのがゴールへの近道ということになるんだろう。

そして、
「また運動直後や就寝前、就寝後にプロテインアミノ酸などのサプリメントを摂取すると、
筋肉の修復・増加を助けることができる。」という部分について。

ここで言っている、「サプリメント」というのはどんなことを指すのだろう。
今ぱっと思いつくのは、音楽や映画や本を見たり聞いたりすること、
いろいろな人と話をすること、体験すること、など、直接仕事とは関係してこない、
その人の心の栄養になるような部分なんじゃないかな、と思った。

「トレーニングの間(休息期間)が短い場合は筋肉の破壊が続くので筋量は増えない。
同じ部位については、連続する日にトレーニングを行わないのが原則。」

というように、「休みをしっかりと取る」「サプリメント(=心の栄養)をしっかりと取る」ということが
とっても大事になってくるのだろう。
長時間労働は本人にも会社にも悪影響しか与えない。
長時間労働が続く場合は、仕事を断る、ということが必要になるのだろう。

会社は、「休みを取る」や「心の栄養を取る」ということに対しても、
働いている人に対して投資をすることを惜しんではいけないんだろうな。

今挙げた内容を見返してみると、結構当たり前によく言われていることばかりだ。
でも、それでもその通りにできない(いかない)ということが多いのじゃないだろうか。

人間に当てはめてみると、なんだかとても分かりやすいし、
なんとなく習慣でやってきたことを思い切って考え直すきっかけになりそう。

結果として、本人もお客さんも会社もよくなるんだろう。

これもっともっろいろいろと出てきそうだ。

まずは「人間に当てはめて考えてみる」というのはよさそうだ。