僕が「なかのひと.jp」を辞めた理由

Life is beautifulにて、「なかのひと.jp」の集計結果が出ていました。
非常にアクセス数の多いブログだと思うので、どのような結果が出るか楽しみでした。

そのブログの中で中嶋さんも書いていらっしゃいましたが、

予想していたとおり
「集計結果を公表してしまうっていうのは、無用なトラブルを起こす原因になるような気がします」
などの保守的なコメントも書き込まれ、どうしたものかと考えていたのだが、
やはりどう考えてもこれが「プライバシーの侵害」にあたるとも思えないし、
誰かに直接迷惑をかけるとは思えない。

このような意見はやっぱり出るんですね。。

プライバシーや個人情報保護など、もちろん大事なのですが、
本人を特定するものでもなく、ましてや、一般的に公開されている情報を、
見やすくしたものである、「なかのひと.jp」の情報は公開されて
全く困るものではない。

あきらかに過剰反応ですよね。

で、タイトルにもあるように、どうして僕が「なかのひと.jp」を辞めたかですが
(前置きが長くてすみません。。)

上記のように書いておきながらなんですが、
プライバシーの保護や個人情報の保護などに、
過剰になる人の気持ちがわからなくもなくなってきた。
ということにあります。

僕が、よく拝見させていただいている「Life is beautiful」に訪れた際に
その時にドメイン情報を元にした会社情報が参照されるのは全く問題ありません。

そこは問題でなく、知らない間に、自分にまつわる情報が取られちゃって
それが可視化される、ということがなんとなく不気味に思えるようになってきました。

もちろん、「なかのひと.jp」を導入していなくても、このような情報を
閲覧することはできるわけで、それはどこのサイトを訪れても同じことです。

なかのひと.jp」の仕組みやアイデアを批判しているのではなく、
(むしろ、こういうアイデアってすごいと思います)
なんとなくなんですが、知らないところで、知らないうちに、その人や
その人にまつわる情報が整理されて可視化される、ということが
不気味なんですよねー。

前に書いた、「M&Aと所有と刑務所の話」というやつの中で糸井重里さんの言葉に触れました。
・あらゆる人間は、絶対に誰かの所有物ではない
・行動の制限があるから刑務所に行きたくない

ここに、たぶん「常に監視されるから刑務所に行きたくない」ということも
入れてもいいかも知れないなと。

・あらゆる人間は、絶対に誰かの所有物ではない
・行動の制限があるから刑務所に行きたくない
・常に監視されるから刑務所に行きたくない

で、一般的なアクセス解析ツールよりも、ちょっと一歩踏み込んだような
なかのひと.jp」は、なんだかちょっと抵抗があったのです。

自分のが、そのアクセスしたサイトで情報取得されても問題ないです。
全く問題なしです。

でも、なんだか自分がそれを進んでやるのが、いまいち気が進まなかったので
僕は、導入して1週間ほどでやめちゃいました。

だからかもしれませんが、Googleを利用する頻度がたぶん、ですが
もうちょっとしたら、減っていきそうな気もします。
これはまた別でまとまったら書こう。。

ちなみに、その後のLife is beautifulのエントリーを見ると、
そのアクセスしてきてくれている人の会社が分かるので、
それも一つの判断材料として、いろいろな試みをされているのを
拝見するのは、楽しいですし、なるほどなぁと思います。

ドリコムの「ジョブボード」を試してみた

誰にも迷惑をかけずに、公表されているデータを活用して、いろいろな試みに
チャレンジできる「なかのひと.jp」はとても面白いツールだと思います。
本気でそう思っています。

ただ、常に監視しているような感じが、ちょっと深いところまで監視しようとしているような感じが、
実際はそんなことはないんだけど、ちょいと抵抗があったのですかね。。。

じゃー、普通のアクセス解析ツールはどうなんじゃ。っつー話ですがね。。


5/30追記:この時の気持ちの元はたぶんこれだったんだと思う。
→「Googleが本当にM&Aしたいもの