正直と素直と誠実について

どんな状態になると、人って心地よいのか?みたいなことを考えていたとき、2つのワードにぶつかった。

「正直」と「誠実」だ。

この2つ考え出すと、なかなかちゃんと自分が分かる納得できる言葉で定義するのが難しい。
けど、もう少し自分で「そうそう」といえるような形で定義してみたい。

調べてみると、

  • 正直 : うそやごまかしのないこと。うらおもてのないこと。また、そのさま。
  • 誠実 : 偽りがなく、まじめなこと。真心が感じられるさま。

三省堂提供「大辞林 第二版」)

ということだそうだ。「ウソを付かない」という表現が両方にある。

もう少し、自分の感覚に近いところで、定義してみると

  • 正直 : 自分が考えたこと、思ったこと、感じたことを、そのまま相手に伝えること
  • 誠実 : 自分が考えたこと、思ったこと、感じたことを、相手のことを想い伝えること

だろうか。

少し掘り下げると、相手にどんな印象や結果を与えるか。

  • 正直 : 時に相手にとって残酷だけど、相手の心にひびく。そして信頼関係を生むもの。
  • 誠実 : 時に自分にとってつらいけど、相手に好感を与えるもの。

な気がするけど、どうなんだろう。


そういえば、この2つの言葉の中間くらいに定義できそうな言葉もあった。

「素直」だ。

  • 素直 : 性格や態度にひねくれたところがなく、あえて人に逆らったりしないさま。

三省堂提供「大辞林 第二版」)

自分の感覚に近い定義をしなおすと、

  • 素直 : 外からの刺激(情報・行動)を、そのまま自分の中に受け入れること

ということになるかな。

素直は、「自分で考える」ということが若干、「正直」や「誠実」よりも少ない気がする。
言われたことをそのまま何も考えず、影響を受ける。という感じ。

人が「素直」に対して、「心地よさ」を感じるかというと、どうなんだろう。
どちらかというと、自分の言うことを聞いてくれる、というちょっとした征服感や優越感に近いような感覚かもしれない。

ただ、「正直」で「誠実」な人から受ける刺激を、「素直」に受け入れ、「正直」で「誠実」なアウトプットを生むという循環が生まれると、それはとても、心地よい循環を生むのかもしれない。